10年後の自分が見えますか?
「私は、10年後の自分を、この場所で見つけることができなかった。」
私が40歳という節目を迎えたとき、ふと自分に問いかけたことがあります。 「あと10年、この会社にいるだろうか?」
その答えは、驚くほどはっきりと「No」でした。
今の仕事が嫌いなわけではない。人間関係も悪くない。でも、50歳になった自分が、今と同じデスクに座り、今と同じ悩みを抱えている姿を想像したとき、心が少しも躍らなかったのです。
この「ここにはいない」という直感こそが、私のキャリアの後半戦を「攻め」に変えるスタートラインでした。そこから私は、すぐさま転職活動を始め、自分の足で立ち続けるための「ゴールメイキング」に着手しました。
40代。私たちは人生の折り返し地点に立っています。 もしあなたも、かつての私と同じように「このままでいいのか?」という正体不明の焦りを感じているなら、それは「新しいゴールを決め直すべき」という、あなたの本能からのサインかもしれません。
焦りの正体は「強みの透明化」にある
40代の焦りは、能力が足りないから起こるものではありません。むしろその逆です。 10年、20年と積み上げてきた経験が自分にとって「当たり前」になりすぎて、自分の武器が見えなくなっている(強みの透明化)ことが不安の本質です。
「今の会社という枠」を外したとき、自分には何が残るのか。 それを知るために、まずは以下の5つの質問を自分に投げかけてみてください。
【ワーク】自分の「本当の武器」を再発見する5つの質問
- 無意識の習慣: 周りの人は苦労しているのに、自分は「なぜかスムーズに」できてしまうことは?
- 他者からの評価: 上司や同僚から「助かった」「さすがだね」と褒められたエピソードは?
- 修羅場の経験: これまでの仕事で「最大のピンチ」をどう乗り越えたか?(そこにあなたのポータブルスキルが眠っています)
- スキルの換金性: 会社名を隠して、別業界の人に「お金を払ってでも教えてほしい」と言われそうなことは?
- 譲れないこだわり: 後輩に対して、つい熱を込めてアドバイスしてしまう「仕事の鉄則」は?
これらの答えの中に、あなたがキャリア後半戦を戦い抜くための「弾薬」が隠されています。
「攻めのプラン」への転換:強み × 語学の掛け算
自分の強みが見えてきたら、次はそこに「語学(英語など)」というフィルターを通してみましょう。
40代が今さら語学を学ぶのは、単なる趣味ではありません。それは、戦う土俵を「日本」から「世界」へ広げるための戦略的な投資です。
- 「営業経験20年」の人は日本中にいますが、そこに「英語での交渉力」が加われば、外資系企業の日本進出や海外拠点のマネジメントなど、希少価値は一気に跳ね上がります。
- 40代の円熟した経験に語学という「翼」を授けること。これこそが、組織に依存せず、どこでも生きていける「攻めのプラン」の核心です。
ゴールは「引退」ではなく「選択権」を持つこと
40代からのゴールメイキングにおいて、目指すべきは「定年まで逃げ切ること」ではありません。 本当のゴールは、「いつでもこの場所を離れられる」という選択権を自分の手に取り戻すことです。
私が40歳で転職活動を始めたとき、外の世界に触れて一番に感じたのは、「世界は思っていたよりもずっと広い」という解放感でした。
まずはここから。今日から始める3つのアクション
焦りを「攻め」に変えるために、今すぐできる3つのステップを提案します。
- 「スキル×語学」の掛け算シートを作る(10分) 自分の専門スキルを書き出し、その横に「もし英語ができたら、誰にその価値を届けられるか?」を妄想してみてください。
- 「10年後の月曜日」を100文字で描く(5分) 10年後の朝、あなたはどこで、誰と、どんな言葉を使って仕事をしていますか?
- LinkedInで「海外の同職種」を検索する(5分) 自分の職種を英語で検索し、世界でどんな募集があるか眺めるだけでOKです。「今の会社が全てではない」と実感することが、最初の一歩になります。
遅すぎることは、一度もない
40代は、これまでの経験という最強の装備を持って、本当に自分にふさわしいフィールドへ遠征を始める時期です。
「このままでいいのか?」という問いに「No」と答えたあの日から、私のキャリアは本当の意味で動き出しました。あなたも、自分だけの「攻めのプラン」を描き始めてみませんか?
